本の中でも旅行エッセイや旅行気分が味わえる作品が好きです。
今回ご紹介する本は、だいわ文庫「読んで旅する よんたび」シリーズから2冊。
ニューヨークとフィンランドで暮らす作者のリアルな現地のストーリー。
しばらく旅行の予定がない方も、旅行先のお供にもおすすめです。
『ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由』
個人的にニューヨークにまつわる話しから目が離せません。
YouTubeやSNSでいつも現地在住の方の投稿をチェックする私。
『ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由』仁平綾 著 もお気に入りの一冊です。
初対面なのにフレンドリーな人々、スーパーでの買い物の一コマ、広いアメリカを横断する友人とのロードトリップ、身近にある映画のようなサクセスストーリーまで、著者が出会ったニューヨークに住む人々の、愛すべき、そして自由な風を感じることができます。
“住むように暮らす”にはなかなかハードルが高そうなニューヨークですが、自分もそこにいるかのような妄想がむくむくと膨らむエッセイです。
『フィンランドは今日も平常運転』
フィンランド、どんなイメージをお持ちですか？
穏やかな人柄、インテリアセンス抜群、食器から交通機関まですべてがグッドデザインの国ーーー
『フィンランドは今日も平常運転』 芹澤桂 著は、そんなイメージとはまた違ったフィンランドの日常が楽しめる一冊。
生活に結びついたファッションセンス、上司や隣人との関係性、不動産からサウナ事情まで、実際に住んでみないと分からないリアルな話しが、著者の面白いツッコミとユニークな言葉で描かれています。
著者が友人家族と訪れたサマーハウスで、一度も姿を見せずにいろいろと準備やお世話をしてくれた管理人さんの話は特にお気に入り。
もし次にフィンランドを訪れる時には、また違った感覚で旅行が楽しめそうです。